2011年9月アーカイブ

毎年、9月~10月にエビが抱卵していました。

今の時期に、エビが抱卵する環境条件があります。

1.水温(気温)の低下
  涼しくなると、当然水温も冷たくなります。
  涼しい日が1週間続けば、エビは秋が来たことを感じます。

2.台風(低気圧)の接近
  台風が近づいてくると、気圧が下がります。
  台風は低気圧の仲間なので、低気圧でも同じです。

3.水質の変化
  1.2.の条件が揃ったところで、水換えをします。
  水換えによって、水質(pHなど)が変化します。

これを自然界に例えると、

秋になって涼しくなったときに、台風が近づいてきた。

台風が近づいた時に、大雨が降ります。

エビが住んでいる水にも雨水が大量に流れ込み、水質が変化します。


エビは、大雨が降って渇水の心配が無くなったから、さあ産卵しよう!って思うわけですね。

だいぶ、朝晩が涼しくなってきました。

とはいえ、お昼の間は、まだまだ気温が高く残暑が厳しいですね。
水温が27℃を超えることがあります。

これが27℃を超えないような気候になれば、エビを育てる最適な季節の始まりです。

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといったエビは、水温の変化にも弱いですが、水質の変化にも弱いです。
ですから、エビを飼うためには、ある程度水質が安定した水槽が必要になります。

今年からエビを飼おうと思う方は、今のうちに水槽をセッティングし始めれば、ちょうどいいですよ。
必要なものは、
・水槽
・ろ過器
・砂利
・水草
・パイロットフィッシュ(テトラなど)
・蛍光灯

1.ろ過器に生物ろ過用のろ材をセットします。
2.水槽にろ過器と蛍光灯をセットします。
3.水槽に砂利を敷き水で満たします。
4.水草を植えて、パイロットフィッシュを入れます。

パイロットフィッシュには、水質の変化や、暑さにも強い、
カージナルテトラ・ネオンテトラやグッピーなどを選びます。

しばらく、カージナルテトラを飼育していれば、ろ過器の中のろ材に生物ろ過に必要な微生物が繁殖します。
微生物の効果で、水質が安定するようになります。
水質は亜硝酸の濃度に注意しておきましょう。


気候が涼しくなるころ、水質が安定していると思います。
安定した水槽にエビを入れれば、元気いっぱいに泳いでいると思います。

水質の変化に弱いので、エビを買ってきたら、水合わせは慎重に行いましょう。

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